ヨコハマには、もう一人探偵が居た。
野毛のJAZZ喫茶『ちぐさ』のマスター兼探偵のジョージ。
ガーシュインに憧れJAZZピアニストを目指すも挫折。
祖父から譲り受けた店も、探偵稼業も閑古鳥。町会費も払えずネットオークションに身の回りのモノを出すが誰も差さない。
そこへ、かつて一緒に暮らし『チームリサ』のJAZZピアニストとボーカルという間柄だったオンナ、水木リサから電話が入る。
NYでJAZZシンガーとして活動しているリサ、面倒は御免と大岡川へ釣りに出かけるジョージだったが、リサに読まれ再会する二人。
依頼はJAZZシンガーの卵、木島美帆を5日後までに探して欲しいというもの。
そこへ一艘の手漕ぎボードが流れてくる。
ボートの中には、首を切られ絶命している男の姿。
捜査に当たるのは高校の先輩で元族のカシラだった菅野。
報酬にほだされ、依頼を受けるジョージ。
リサから送られた美帆の情報を元に調査を始めるが――。
IRの誘致にざわつく横浜野毛の街。
キナ臭い事件や騒ぎに巻き込まれていくジョージ。
5日後にジョージが暴いた真実とは。